PLポリマーファンデNeoとは?ヘアークラックに追従する水性下塗り材をわかりやすく解説

PLジャパン(ペイントラインジャパン)のPLポリマーファンデNeoの製品画像。外壁用の下塗材で、F☆☆☆☆対応。

外壁塗装というと、どうしても色や仕上がりを決める上塗り塗料に目が向きがちです。

しかし、実際に仕上がりの安定感や耐久性を左右するのは、最初に塗る下塗り材です。

特に塗り替え工事では、今の外壁がどんな状態なのか、既存塗膜がどこまで傷んでいるのか、細かなひび割れがあるのかによって、合う下塗り材は変わります。どれだけ良い上塗り材を選んでも、下塗りの選定が合っていなければ、仕上がりの美しさも耐久性も十分に発揮できません。

そこで今回は、株式会社十文字でも下塗り選定の中で重要な位置づけとなるPLポリマーファンデNeoについて、特徴や向いている外壁、どんな強みがあるのかをわかりやすく解説します。

目次

PLポリマーファンデNeoは、どんな下塗り材?

PLポリマーファンデNeoは、1液水性シリコン樹脂ポリマーサーフェーサーです。

無機ハイブリッドチタンガードシリーズ、無機ゼニスシリーズ、無機レガロシリーズなど、幅広い上塗り材と相性が良く、塗り替え時の下地調整から仕上がりの安定までしっかり支える外壁用の下塗り材です。

この塗料の大きな特長は、付着性・微弾性・隠ぺい性のバランスが非常に良いことです。

既存塗膜への密着力が高く、細かなヘアークラックにも追従し、さらに下地の色ムラや吸い込みの差も整えます。つまり、ただ密着させるだけの下塗りではなく、仕上がりを整えながら上塗りの性能を引き出す下塗り材です。

また、水性タイプのため臭気が少なく、扱いやすい点も大きな魅力です。塗装工事では性能だけでなく、施工性や周辺環境への配慮も大切ですが、PLポリマーファンデNeoはその点でも使いやすい下塗り材です。

外壁塗装は3回塗りが基本です

外壁塗装は、基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3工程で成り立っています。

下塗り

下塗りは、外壁と上塗り塗料をしっかりつなぐ接着の役割を持ちます。さらに、劣化した下地を整えたり、吸い込みムラを抑えたり、ひびの影響をやわらげたりと、仕上がり全体の土台をつくる工程です。

中塗り

中塗りは、必要な塗膜の厚みを確保し、塗料本来の性能を安定して発揮させる工程です。

上塗り

上塗りは、最終的な見た目の美しさと耐候性を整える工程です。見えるのは上塗りですが、その仕上がりを支えているのは下塗りと中塗りです。

つまり、塗装は上塗りだけで決まるものではありません。最初の一層である下塗りがしっかりしているかどうかで、塗装全体の完成度は大きく変わります。

なぜPLポリマーファンデNeoが塗り替えで強いのか

PLポリマーファンデNeoは、塗り替え工事で求められる性能をバランスよく備えています。

強み内容
付着性幅広い既存塗膜になじみやすく、塗り替え時の土台を整えやすい
微弾性下地のヘアークラックに追従しやすい
隠ぺい性下地のムラを整え、上塗りのまとまりと美観を高める
水性1液臭気が少なく、扱いやすい
幅広い適応力窯業系サイディングからモルタル系まで対応しやすい

この塗料は、突出した一つの性能だけで勝負するタイプではありません。塗り替え現場で実際に必要とされる性能を、非常に使いやすい形でまとめた下塗り材です。

塗り材の選定を間違えるとどうなる?

ここは、この記事で特にお伝えしたいポイントです。

塗装後の外壁に起こる不具合は、上塗り材だけが原因で起こるわけではありません。
実際には、下地に水分が残っていた、既存塗膜との相性がよくなかった、下地処理が足りなかった、施工環境が適切ではなかったなど、いくつかの要因が重なって起こります。

その中でも、とくに注意したいのが塗膜の膨れです。

膨れは、単純に表面だけの問題ではなく、外壁の内側や下地側にある湿気や水分が関係していることがあります。
つまり、しっかり密着することだけを優先して下塗り材を選んでしまうと、湿気の逃げ方まで考えられていない場合、あとから塗膜に負担がかかることがあるということです。

ここで大事になるのが、透湿性です。

透湿性とは、塗膜の内側にこもった湿気を外へ逃がしやすくする考え方です。
外壁塗装では、この透湿性が不足すると、壁内や下地側にある湿気が逃げにくくなり、条件によっては膨れや剥がれの一因になることがあります。

特に、窯業系サイディングの塗り替えでは、この視点がとても重要です。
塗り替え工事では、新築時とは違い、既存塗膜の状態や下地の吸い込み、これまでに受けてきた雨や湿気の影響まで考える必要があります。だからこそ、下塗り材を選ぶときは「密着するか」だけでは足りません。

透湿性があるか。
湿気を逃がしやすい設計になっているか。
将来的な膨れのリスクまで見て材料選定しているか。

この視点がとても大切です。

PLポリマーファンデNeoの強み

微弾性があり、ヘアークラックに追従します

外壁には、見た目では分かりにくい細かなひび割れが入っていることがあります。こうしたヘアークラックは、軽微に見えても、下塗り選定を間違えると仕上がりに影響します。

PLポリマーファンデNeoは微弾性を持っているため、下地の細かな動きやヘアークラックに追従しやすいのが特長です。

外壁の表面にごく細かなひびがある場合、ただ硬いだけの下塗りでは十分に対応しきれないことがあります。そうした場面で、追従性のある下塗り材を使う意味は非常に大きいです。

既存塗膜への付着性が高く、塗り替えに向いています

塗り替え工事では、新築時とは違って、すでに何らかの塗膜が残っています。つまり、下塗り材は新しい外壁材に塗るのではなく、既存塗膜の上に施工する前提で考えなければいけません。

PLポリマーファンデNeoは、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素など、幅広い旧塗膜への適応力を持っています。

この「幅広い旧塗膜になじみやすい」という点は、塗り替え工事では非常に重要です。現場ごとに既存塗膜の状態は異なるため、付着性の良さはそのまま提案のしやすさと施工の安定感につながります。

下地の隠ぺい性に優れ、上塗りの仕上がりを整えます

下塗り材は、ただくっつけばいいわけではありません。

PLポリマーファンデNeoは、下地の隠ぺい性に優れ、上塗り剤のまとまりや光沢感を引き出すことができる下塗り材です。

塗り替え現場では、下地の色ムラ、補修跡、吸い込みの差などがそのまま上塗りに影響することがあります。下塗りで表面を整えておくことで、上塗りの発色や仕上がりの均一感が変わります。

見た目の美しさを重視するなら、上塗りのグレードだけでなく、その上塗りをきれいに仕上げるための下塗りまで考えることが大切です。

水性1液なので、扱いやすく臭気も少ない下塗り材です

PLポリマーファンデNeoは、1液水性という点も大きな強みです。

水性タイプのため臭気が少なく、施工時の扱いやすさにも優れています。住宅街や近隣環境への配慮が必要な現場、住みながら工事を進める現場でも、使いやすい下塗り材です。

また、1液タイプであることは、材料管理や施工性の面でもメリットがあります。塗り替え現場では性能だけでなく、安定して使いやすいことも重要です。PLポリマーファンデNeoは、その点でも非常にバランスの良い製品です。

幅広い下地に対応しやすい

PLポリマーファンデNeoは、窯業系サイディング、リシン、吹付タイル、モルタル、ALC、RC、コンクリートなど、幅広い下地に対応できます。

そのため、さまざまな住宅外壁の塗り替えで使いやすく、現場ごとの下地条件に合わせた提案がしやすい下塗り材です。

特に、ヘアークラックが出やすい下地や、既存塗膜との相性を考えたい現場では、この対応力の広さが活きてきます。

PLポリマーファンデNeoは、こんな外壁に向いています

PLポリマーファンデNeoが特に力を発揮しやすいのは、次のようなケースです。

細かなひび割れが気になる外壁

ヘアークラックが見られる外壁では、追従性のある下塗り材が重要です。PLポリマーファンデNeoは微弾性を持っているため、細かなひび割れがある外壁に向いています。

既存塗膜の種類が気になる塗り替え工事

塗り替え工事では、以前にどんな塗料が使われていたか、どこまで劣化しているかを見ながら材料を選びます。PLポリマーファンデNeoは幅広い旧塗膜に対応しやすいため、塗り替え現場で非常に扱いやすい下塗り材です。

上塗りの仕上がりをきれいに出したい外壁

下地のムラを整えたい、上塗りのまとまりを良くしたい、光沢感をきれいに出したい。そういった仕上がり重視の現場でも、PLポリマーファンデNeoは効果を発揮します。

水性仕様を重視したい現場

臭気を抑えたい、環境面にも配慮したい、扱いやすい材料を選びたい。そうした現場でも、1液水性のPLポリマーファンデNeoは非常に相性が良い下塗り材です。

PL-スーパーハイブリッドバインダー SiⅡとの違いはどこにあるのか

下塗り材は、どれも同じではありません。

以前ご紹介したPL-スーパーハイブリッドバインダーSiⅡは、高透湿・高耐候・クリヤー対応まで見据えた高耐久仕様が大きな強みでした。一方で、PLポリマーファンデNeoは、水性1液で扱いやすく、微弾性・旧塗膜適応・隠ぺい性に優れた、塗り替え現場で非常に使いやすい下塗り材です。

つまり、

  • クリヤー仕上げまで見据えた高耐久仕様を組みたい場合はSiⅡが強い
  • ヘアークラック対応、旧塗膜へのなじみやすさ、水性での扱いやすさを重視するならポリマーファンデNeoが強い

という住み分けになります。

ここを理解せずに「下塗りは何でも同じ」と考えてしまうと、外壁に合った提案にはなりません。下塗りは、家の状態や仕上げたい方向性によって選び分けることが大切です。

施工会社を選ぶときは、下塗りの説明があるかを見てください

塗装の見積もりでは、上塗り材の名前ばかりが目立ち、下塗り材の説明がほとんどないことも少なくありません。

ですが、本当に大切なのは、

  • なぜその下塗り材を使うのか
  • その家のひび割れや下地状況に合っているのか
  • 既存塗膜との相性を見ているのか
  • 水性にする理由まで説明できるのか
  • クリヤー不可など、できることとできないことをきちんと伝えているのか

まで説明してくれるかどうかです。

もし会社選びで迷ったら、「上塗りは分かったけれど、下塗りはなぜこの材料なんですか?」と聞いてみてください。

この質問にしっかり答えられる会社は、見える仕上がりだけでなく、見えない工程まで大切にしている会社です。

F☆☆☆☆対応塗料という点も安心材料です

PLポリマーファンデNeoは、F☆☆☆☆対応塗料です。

PLジャパン(ペイントラインジャパン)のPLポリマーファンデNeoの製品画像。外壁用の下塗材で、F☆☆☆☆対応。

塗料の安全性や、F☆☆☆☆の意味が気になる方もいらっしゃると思います。F☆☆☆☆については別の記事で詳しく解説していますので、あわせて読むことで塗料選びの考え方がさらに分かりやすくなります。

まとめ

PLポリマーファンデNeoは、1液水性シリコン樹脂ポリマーサーフェーサーとして、塗り替え工事で求められる性能を非常にバランス良く備えた下塗り材です。

微弾性によるヘアークラックへの追従、幅広い旧塗膜への付着性、下地の隠ぺい性、水性ならではの扱いやすさ。これらをしっかり兼ね備えているからこそ、さまざまな住宅外壁の塗り替えで力を発揮します。

一方で、クリヤー仕上げには対応していないため、意匠性を残す透明仕上げを考える場合は別の下塗り材を選ぶ必要があります。

だからこそ大切なのは、外壁に対して何を優先するのかを明確にし、その目的に合った下塗り材を選ぶことです。

株式会社十文字では、外壁の素材、既存塗膜の状態、ひび割れの有無、仕上がりの方向性まで見たうえで、なぜその下塗り材が合うのかをしっかりご説明しています。外壁塗装をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

塗料の種類や工事内容で迷ったら、まずは無料診断をご利用ください♪

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