塗料のFフォースターって信頼出来るの?健康被害なども併せて徹底解説

Fフォースター

シックハウス症候群を引き起こすホルムアルデヒドを発散させる建築材料について、国は規格を設けて規制を行っています。

この規格は塗料にも適応されており、Fフォースターは規格の最上級を意味しています。

ホルムアルデヒドによる健康被害を防ぐためには、Fフォースターの塗料を適切な方法で使用することが重要です。この記事では、塗料のFフォースターについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Fフォースターとはホルムアルデヒドの発散等級

ホルムアルデヒド発散等級

Fフォースターとは最上位の規格!

Fフォースターは、フローリングの木材、壁紙、壁紙用の接着剤、塗料といった建築材料や内装材に含まれているホルムアルデヒドの発散等級を表したものです。2003年7月に施行された「シックハウス対策に係る法令等」で定められました。

この法令の規制対象商品には、発散等級の取得と表示が義務付けられています。ホルムアルデヒドを発散する恐れのある対象の建築材料は、発散量の区分によって使用面積などが制限されます。

この発散等級は、JIS(日本工業標準調査会)、JAS(日本農林規格)または国土交通大臣の認定を受けた建築材料に「F☆☆☆☆」という形で表示されます。先頭の「F」はホルムアルデヒド(formaldehyde)を意味しており、「F」の後についている星マークの数により発散量が簡単にわかるようになっています。「F☆☆☆☆(Fフォースター)」はこの等級のうち最上位の規格です。

発散等級ごとに使用に関する制限がある

「F☆☆☆☆(Fフォースター)」はホルムアルデヒドの発散量が全くないか、ごく微量であるため、使用制限がありません。「F☆☆☆」と「F☆☆」は、使用の面積を一定の割合にすることで使用できる建材です。

「F☆」という表示は存在せず、星マークのないものについては、使用が禁じられています。星マークが多いほど、ホルムアルデヒドの発散量が少なくなるため、シックハウス対策になります。

F☆☆☆☆:使用面積制限なし

F☆☆☆:使用面積制限あり

F☆☆:使用面積制限あり(F☆☆☆よりも面積は少ない)

マーク表示なし:使用禁止

このようなマークは、塗料の缶のラベルなどに記載されており、Fフォースター表示のある塗料は、使用面積の制限がなく、室内で自由に使用できます。

このような表示により、使用者が塗料の人体への影響を把握することができ、より健康に配慮した塗料を使用できるのです。

Fフォースターを使用する際の注意点

ただし、いくらFフォースターの表示がある塗料でも、塗料の使用方法の厳守や使用後の換気などは大切です。

また、塗装の際には、シックハウス症候群や使用する塗料に関してしっかりと説明を行う業者もあります。シックハウス症候群が気になるときは、施工業者に使用している塗料について聞いておくことも重要です。

室内塗装で注意しなければならない「シックハウス症候群」

シックハウス症候群

せっかくの新築家屋でも体調不良になる可能性あり!

新築の建物に入ると何もかもが新しく心躍りますが、注意しなければならないことがあります。それが「シックハウス症候群」です。シックハウス症候群は、壁紙やフローリングなどの住宅建材から発生するホルムアルデヒドやパラジクロロベンゼンといった化学物質などにより、頭痛や目の炎症、呼吸困難などの体調不良が引き起こされるもの。

シックハウス症候群は症状も多様で、メカニズムも十分に解明されておらず、化学物質の他にも、ダニやカビといったアレルゲンなど、多数の原因があると考えられています。

シックハウス症候群の1つの原因は「ホルムアルデヒド」

シックハウス症候群の原因として有名なのはホルムアルデヒドです。ホルムアルデヒドは、家具や建築材料、壁紙を貼る接着剤などに含まれている化学物質で、少しずつ室内に放散されます。放散されたホルムアルデヒドが残留している室内で生活をすると、体調不良を起こす人が出てしまうのです。

シックハウス症候群の発生を受けて、厚生労働省は平成12年に指針を出し、ホルムアルデヒドの室内濃度について、0.08ppm以下(室内温度が25度で100μg/㎥以下)が望ましいとしています。この0.08ppmは、人が匂いを感じはじめる濃度で、煙草を一本吸っただけでも越えることがあるといわれる数値です。

3ppmで目や鼻に刺激を感じ、4~5ppmになると、呼吸器に影響が出てきます。なお、ppmとは、parts per million(1,000,000分の1)の略で、汚染物質などの濃度の単位です。

ホルムアルデヒドをはじめとした化学物質が規制されているのは、現在では室内に限られており、室外は対象外となっています。揮発性物質のため、室外では大気中に発散されて影響が少ないと考えられているからです。

塗料に関する汚染物質

それでは、建築材料として用いられる塗料に関してはどのような規制があるのでしょうか。

塗料製造に関する調査研究や普及啓発事業を行う日本塗料工業会によると、2007年の時点で塗料・塗装に関する化学物質としては、ホルムアルデヒドのみが規制対象となっているとのこと。

シックハウス症候群はホルムアルデヒドの他にも、トルエンやキシレンなどの揮発性有機化合物(VOC)が一因となっているともいわれており、「ゼロVOC」「VOCフリー」と書かれた塗料も発売されています。

多くの企業が健康に影響の少ない塗料の研究開発を行い、シックハウス症候群に対応しようとしているのです。

日本塗料工業会の室内塗料に関する見解

日本塗料工業会では、室内で使用される塗料について以下のような見解を出しています。

「一般的には、室内用塗料としては、使用される塗料に求められる性能や使用状況によって、塗料を使い分けることが必要となりますが、ホルムアルデヒド放散等級が建築基準法対応の「F☆☆☆☆」と有機溶剤の使用量が少ない「水性塗料」を第一優先として推奨しています」

健康被害を抑えていくためには、「F☆☆☆☆」と「水性塗料」を用いるべきだとしています。

Fフォースターの塗料を使ってシックハウス対策を!

今回は、シックハウス症候群とFフォースターについてご紹介しました。最後に要点をまとめてみます。

  • ・建築資材が原因で目や鼻への痛み、呼吸困難などの症状が起きるシックハウス症候群が引き起こされることがある。
  • ・ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因として有名で、室内の濃度についての指針が出されている。
  • ・塗料・塗装に関する化学物質としては、ホルムアルデヒドのみが規制対象となっている(2007年時点)。
  • ・ホルムアルデヒドの発散等級が定められており、「Fフォースター」は最上位等級のこと。「Fフォースター」はホルムアルデヒドの発散量が全くないか、ごく微量であるため使用面積制限がない。
  • ・塗料を使用する場合は、このFフォースターが表示されている塗料を用いると健康に配慮できる。

せっかく新たに塗装を行っても、シックハウス症候群になってしまうと、塗り直しやリフォームを行う必要があるため、お金もかかってしまいます。塗装を検討する際には、「シックハウス症候群」と「Fフォースター」はセットで覚えておきましょう。

ちなみに弊社の塗料は全て、Fフォースター塗料です(^^♪

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